今回のパティスリー教養講座は「Gâteaux Noix(ガトー・ノア)」。
フランスでは「Gâteaux Noix(ガトー・ノア)」は「くるみのお菓子」です。
スイスでは「Engadiner(エンガディナー)」と呼びます。
今回はフランスのクルミの名産地Dauphiné(ドフィーネ)地方(現ローヌ地方)の都市
Grenoble(グルノーブル)のくるみを使いました。
つまり、グルノーブルA.O.C.のくるみちゃんです!おぉ~!
ここで豆知識。上記のA.O.C.(アオセ)とは何でしょうか?
appellation d'origine contrôlée(アペラスィヨン ドリジーヌ コントロレ)の略。
原産地統制名称と呼ばれます。フランスの特定の地域で伝統的な製法、
品種、飼育法、栽培法を守って作られる農産物を国家が認定し保護
する名称です。2009年からA.O.C.と同等のもので、EU(欧州連合)で
認可し保護するA.O.P.(アオペ)に移管が始まっています。

食感に変化をつけるために、わざと凸凹にしています。

これが「グルノーブルA.O.C.」。キャラメリゼしています。
このキャラメリゼ加減が、このお菓子の味を左右するのです!

塗りたまではなく、何を塗ったのかな?
蓋の生地には接着のための塗りたまはしません!
それは何故?
中央にあるローラーは、筋目をつけるための機械。
無ければフォークよね。機械や道具が無ければ作れない!
なんてことは無いのよ!元々昔は無かったのだから。
一眼レフの電池切れで、こちらの写真から携帯写真です。
ごめんなさい!

こちらは、お菓子初めての方でも作れるクルミのお菓子。

それでは一般にお店で売られているものはどうかな?
左から「
キャトル」のガトー・ノア
中央「
La Terre」のエンガディナー
右「patisserie Paris S'eveille」のガトー・バスクノア
バスク地方もクルミの産地なんですよ!
この中での一押しは、パリセヴェイユ!
生地の厚さ、焼き加減、キャラメル加減、全体の味・バランスが最高


さあ焼きあがりましたよ!

スイスのエンガディン地方の「Engadiner-Nusstorte(エンガディナー・ヌストルテ)」と
フランスのドフィーネ地方(現ローヌ地方)の「Dauphinois(ドフィノワ)」と似てるよね。
こちらの二つのお菓子の由来が知りたい方は、「パティスリー教養講座」に
行ってみてね。納得するはずよ!

切り分けると、中からキャラメルがトロ~リ!

さあ試食タイムです!パティスのガトー・ノア美味しいよぉ~

今回も色々勉強しました!そして試食も!
まだまだ勉強ですよ~!?

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